赤ちゃんの体重が増えないとか、増えすぎるとか、健診のたびに一喜一憂するママさんも多いとおもいます。
月齢によって、体重の変化が鈍化する時期もありますから、おおまかにでも成長の過程を把握しておくと安心できます。
ぽっちゃりの赤ちゃんも、成長の過程で運動量が増えると、急に体重が減ることもあります。体重も個性なので、平均体重はおおまかな目安としてとらえて、1歳あたりまえでの変化を見ていくといいかもしれません。
体重の変化を読みたい月齢をクリックしてみてください。
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赤ちゃんの成長と体重の変化
産まれてすぐから、月齢ごとの赤ちゃんの体重の変化 をまとめました。
生後すぐ 0ヶ月
赤ちゃんの体重は、生後すぐ、4日目頃、体重の10%に相当する100~300gほど減るのが一般的で、生後7日頃にまた体重が増えていきます。ミルクの量や排便排尿の回数によっても異なりますが、だいたい30gほど毎日体重が増えていくでしょう。
以前は、出生時の赤ちゃんの体重といえば3000gというのが定説でしたが、近年の傾向として、お母さんが痩せている人が多いからか、赤ちゃんの体重も減少傾向にあります。
しかし、体力の乏しい赤ちゃんはお母さんからの栄養が十分に届けられなければ命に関わることになり兼ねません。赤ちゃんの場合は、痩せていることが良い事だとは思わないことが大切です。
生後1ヶ月
生後1ヶ月になると、産まれた時より1キロ増加して平均体重は3~5キロとなることがほとんどです。出生時の体重、ミルクを飲む量、うんちの出具合などにより体重は変わります。また、大人よりも変動が激しく、体調が悪ければ急に減少するケースもあります。
生後2ヶ月
生後2ヶ月の赤ちゃんは4.5~7キロ程度が平均体重です。特に月齢が低い時期は、健康状態を知る上でもこまめに体重を計測することが大切です。
1日当たり25~30gずつ増加していくのが一般的なので、急激に体重が減ることがあれば速やかに医師に相談する必要があります。母乳やミルクが足りなければすぐに体重が減少してしまい、体力がなくなったり脱水症状になったりします。
また、この頃の赤ちゃんはポッチャリとしてくるのが一般的なので、周囲から見た目について何か言われてもこれが普通と思って差し支えありません。ハイハイし始めるまでは見た目を必要以上に気にすることはありません。
生後3ヶ月
生後3ヶ月になると、体重は生後2ヶ月ほどは増加していきません。平均体重は5.5~7.5キロですが、身長によっても異なります。
生後4ヶ月
生後4ヶ月の体重の目安は5.8~9キロ程度です。赤ちゃんによってばらつきがあり、男女別に見れば女の方がやや少ない傾向にあります。身長とのバランスで見たり、しっかりミルクを飲んでいるかどうかなどで健康状態を確認します。また、この頃は動きも活発になってくるので、体重もそれまでほどは増えなくなります。
生後5ヶ月
生後5ヶ月の赤ちゃんは、平均すると6~9.1キロ、女の子であれば6~8.5キロくらいまで体重が増えます。この頃から体重の増加は鈍化するのが一般的ですが、よく動いたりミルクをよく飲んだりといったことで体重の増加にも個人差が生まれます。
見た目がぽっちゃりしている赤ちゃんも多く、肥満を心配するお母さんもいますが、ハイハイなどが始まれば体型も変化していきます。
翌月には6ヶ月検診があるので、授乳量が少ないなどといったことがなければ平均体重を気にしすぎることはありません。
生後6ヶ月
生後6ヶ月になると体重は6.3~9.4キロ程度になりますが、活動量やミルクを飲む量などによっても異なります。この頃の体重は母乳やミルクによるものなので、健康であれば平均体重は気にしすぎることはありません。
生後6ヶ月には、ふっくらしていたりスリムだったりと赤ちゃんの個性も見られるようになります。周囲のスリムな子と比べてふっくらしているからといって、安易にミルクを薄めたり母乳を減らすことはしてはいけません。
生後7ヶ月
生後7ヶ月の赤ちゃんの平均体重は6.9~10kgほどです。身長が伸びれば体重も増えますし、少し多目でも心配することはありませんが、体重が減った場合は心配です。
この頃から、ずりばいが始まり運動量はぐっと増えていきます。運動量が増える以上に離乳食が進んでいる赤ちゃんだと、見た目がふっくらしていることもあります。
生後8ヶ月
生後8ヶ月の赤ちゃんの体重は8~10.2キロほどになります。小柄だったり女の子の場合は6~7キロ程度でも平均的といえ、身長とのバランスに問題がなければ大丈夫です。
この頃は、ハイハイが上達したり手足も活発に動かしたりと毎日の運動量が多くなることから、体重があまり増えない赤ちゃんもいます。ミルクや離乳食をしっかり摂れて元気な様子であれば、順調に成長していると思って大丈夫です。
生後9ヶ月
生後9ヶ月の平均体重は8.0~10.5キロ程度です。小さ目な子や女の子であれば7キロ前後という赤ちゃんもいるので、参考程度にとどめておきましょう。良く寝て離乳食も順調に進み、機嫌よく過ごしていれば問題ありません。
しかし、体重が少なくて心配な時は1歳検診より前に病院でアドバイスをもらうようにします。独断でミルクや離乳食の量を増やすことは避けましょう。特に赤ちゃんは消化器が未発達なので、カロリーの高いものを食べ過ぎれば相当なダメージとなります。
生後10ヶ月
生後10ヶ月の平均体重は8~11.2キロ、女の子などは7~10キロほどです。この頃になると、体格の良い子、ほっそりした子など、体型に個性が表れてきます。
また、体重が増加しない場合もありますがあまり心配はいりません。検診を受けて再検診となった場合も、他の部分もよくみて健康状態を診断しましょう、という意味なので今まで通りの食生活をしていて構いません。
生後11ヶ月
生後11ヶ月では8~11.5キロが平均体重です。1ヶ月前からほとんど増えていない赤ちゃんも多く、女の子などは10キロでも健康といえます。
この頃になると足がスリムな赤ちゃんが増えますが、身長が伸びたことやつかまり立ちなどで足に筋肉がついたことが理由です。座った姿勢を好む赤ちゃんの場合、全体的にふっくらしたままということもありますが、歩くようになれば変わるのでお母さんの考えによるダイエットなどはしてはいけません。気になる場合は医師に相談しましょう。
また、離乳食が思うように進まないなどで体重が増えない赤ちゃんもいますが、元気な様子でうんちにも問題がなければ心配する必要はありません。