赤ちゃんの授乳間隔と授乳量【赤ちゃん0ヶ月から11ヶ月の授乳】

赤ちゃんの月齢ごとに、授乳間隔や授乳量、時間の変化をまとめています。

頻繁に授乳が必要な生後0ケ月の赤ちゃんも、生後2ヶ月頃から徐々に授乳間隔が長くなって、6ヶ月頃に離乳食がはじまっていきます。
おおまかにでも授乳間隔や授乳量の変化を知っておくことは、育児に気持ちにゆとりをもてるようになりますよ。
赤ちゃんの月齢をクリックすると、その時期の赤ちゃんの授乳についてまとめた記事が読めます。

目次

赤ちゃんの授乳間隔と授乳量

生後0カ月から11ヵ月までの授乳間隔と授乳量をまとめています。
少し先のこともわかると安心しますよね。ぜひお役立てくださいね。

生後0ケ月

生後0ケ月の赤ちゃんは、最も頻繁に授乳を行う必要があります。
口に乳首が当たると、吸綴(きゅうてつ)反射といって反射的に乳首をくわえますが、吸う力はまだ非常に弱いので、時間をかけてゆっくりと授乳しなければなりません。時には30分以上かけてもわずかしか吸えず、疲れて寝てしまうこともあります。
粉ミルクであれば後どのくらい授乳すれば良いかがわかりますが、母乳の場合、吸った量を正確に知ることはできないので授乳時間が長くなることが多くあります。
生後2~3日の赤ちゃんであれば、1度に20~40ミリリットルを飲みますが、赤ちゃんによっては20ミリリットルでは足りないこともあります。たくさん飲めばその後よく眠り、うんちも出ます。
また、授乳量が少なければ、次の授乳は早めにくることが多いですが、これは体力がまだ十分ではないため休憩を間に入れているだけで、体力がつくとともに授乳間隔も長くなっていきます。
 

生後1ヶ月

生後1ヶ月の体重5キロ前後ある赤ちゃんは、1日合計840ミリリットルほどミルクを飲むようになります。1回に飲む量より、1日に飲む量を見るようにしましょう。授乳間隔が決まるようになるのもこの頃ですが、まだまだ等間隔とはいかないのであまり神経質にならないようにすることです。
母乳の場合、飲んだ量が分かりづらいですが、お腹が空いていたり喉が渇いていたりすると15分前後で飲み終えることもあります。お腹がいっぱいになってもダラダラ飲んでいるように思えた時には一度授乳をやめてみて、欲しがるようなら再びあげるようにします。粉ミルクの場合、一度に100~120ミリリットルほど用意しましょう。
一度にたくさん飲めなくても、すぐに体が弱いと決めつける必要はありません。また、夏場などは水分が十分に必要なので、授乳量の目安にこだわることなくたっぷりとあげましょう。
赤ちゃんによっては、ミルクを飲むことで安心できるという場合もあります。そのため、飲まなければ眠れないという子もおり、心配な時は病院に行きましょう。
また、ミルクだけでは喉が渇く場合があるので、適宜白湯をあげるようにします。白湯は、一度沸騰させたお湯を冷ませて作ります。冷ます時には、お湯を入れた哺乳瓶を流水に付けるなどし、冷水を加えることは避けます。白湯を嫌がるようなら無理には飲ませず、口に少量含ませる程度で十分です。栄養はミルクで十分に摂れるので心配する必要はありません。
 

生後2ヶ月

生後2ヶ月になると上手に飲めるようになってくるので、授乳の間隔も短くなっていきます。目安の授乳間隔としては、日中は3時間、夜間で3~4時間ほどです。
1度に摂る授乳量は140~160ミリリットル程度ですが、身長や体重によってさまざまです。また、暑い時期には大目に与えるなどして水分補給する必要があります。
授乳間隔が急に短くなったら、授乳量も少しずつ増やしていくようにします。手足を動かすようになったり散歩に出たりすると、お腹もたくさんすくようになるものです。母乳の場合は足りなくなることもあるので、母乳マッサージをしながらもミルクを追加していくと良いでしょう。喉が渇いている場合は、白湯をあげるようにします。
 

生後3ヶ月

生後3ヶ月になると授乳間隔が3~4時間程度に定まってきて、1度の授乳量も多くなっていきます。体力も付いてくるので、ミルクを飲んだ後もしっかり起きていることが多くなります。
もしも授乳量が増えて行かなくても、体重の減少がない場合はしばらく様子をみるようにします。また、授乳量が増えたからと言ってミルクを薄めて与えると、胃に負担になるので避けます。
母乳の場合は飲んだ量が分かりづらいですが、この頃の赤ちゃんは活発に動くので、欲しがるだけ与えても問題ありません。また、ぽっちゃりしているから飲み過ぎとはいえず、量を控える必要はありません。寝返りなどが始まれば見た目も変わっていきます。
 

生後4ヶ月

生後4ヶ月は授乳間隔も3~4時間に安定してくる時期です。しかし、暑い時期には1時間程度で水分を補給するなどの必要があります。
母乳を飲む力も次第に強くなるので、乳首に傷がつくなどのトラブルも多くなりますが、おっぱいの張りが気になっていたお母さんの場合、飲む量が増えて解消されるということもあります。
早ければ離乳食に挑戦する場合もあります。しかし、栄養を摂る手段はまだ母乳がメインなので、お母さんは母乳のために食生活に気を配ることを続けましょう。
 

生後5ヶ月

生後5ヶ月になると、飲む力も付いてくるので授乳時間が短くなり、授乳間隔も定まってきます。間隔は4時間程度、1日4~5回を目安にすると良いでしょう。授乳量は赤ちゃんに寄りますが、粉ミルクであれば1日に200~220ミリリットル程度で、離乳食のスタートとともに徐々に減っていきます。授乳時間が短かったり間隔が短いといった場合は、改めて授乳量を測ってみましょう。母乳は飲んだ量が分かりづらいですが、足りなくなってきた時が離乳食をスタートさせる時ともいえます。
授乳に30分以上かかる場合は、遊び飲みしていることもあるので、後半にゴクゴク飲んでいないようなら時間で区切りをつけるようにします。
 

生後6ヶ月

生後6ヶ月になると、200~220ミリリットル程度の授乳量を1日4~5回に分けて飲むようになります。離乳食がスタートすると授乳量も減って行きますが、まだ栄養は母乳やミルクから主に摂っています。
離乳食は十倍粥などから始まりますが、最初は食べるというよりなめる程度です。ミルクの場合は、これまでと同量用意しておき、飲み残すようなら作る量を減らしていくと良いでしょう。
夜間の授乳は1回程度あるのが普通ですが、1度も起きずにぐっすり眠る子もいます。起きた場合には、安心させるように抱っこしたり添い乳したりしましょう。1日の授乳回数をオーバーしても問題ないので、飲みたい分を与えるようにします。
赤ちゃんは大人より水分がたくさん必要です。授乳する前に白湯をあげてみて、それで満足するようなら授乳は控えます。甘味のある飲み物は、癖になり味がなければ飲まなくなってしまうので避けた方が良いでしょう。
 

生後7ヶ月

生後7ヶ月になると、授乳量は1日200~220ミリリットルとなり、これを5回に分けて飲むようになります。離乳食も始まるので授乳量が少なくなる赤ちゃんもいますが、空腹でぐずった時や体調がすぐれない時などは、授乳を主として与えても良いでしょう。栄養面からいっても母乳やミルクで補わないといけませんので、欲しがる時は十分に飲ませるようにします。ミルクの場合は、哺乳瓶の乳首のサイズがあっているかも確認しましょう。
赤ちゃんにとってはお母さんと密着できる授乳の時間は嬉しいものなので、授乳しなくても抱っこした方が良いです。
 

生後8ヶ月

生後8ヶ月では、200~220ミリリットル程度を1日4~5回に分けて飲むようになります。喉が渇く暑い時期なら多目、離乳食をたくさん食べた時には少な目な授乳量となります。
離乳食が進んでいれば授乳量は減るなど、赤ちゃんによってバランスは大きく変わるので、満足しているようなら問題ありません。しかし、離乳食のみとなると生後8ヶ月の場合はまだ栄養が不足してしまうので、授乳は必要です。
また、離乳食が進めば授乳量を減らさなければならないというわけでもありません。授乳の時間は、単に栄養を補給するだけではなく、お母さんと触れ合うことで安心するための時間でもあります。寝る前は特にミルクを欲しがることがあります。
離乳食が増えて授乳量が減ると心配するお母さんもいますが、顔色が良く運動もするようであれば様子をみておけば大丈夫です。ここで無理に飲ませようとすれば離乳食を食べなくなることもあります。
 

生後10ヶ月

生後10ヶ月になると栄養は離乳食から主に摂るようになり、食後や寝る前に補助的にミルクをあげることが多くなります。
離乳食が増えた分、授乳量は1日1,000ミリリットル以下となりますが、赤ちゃんの体重の増え具合の違いによっても量は変わります。
寝る前などは、お腹がいっぱいでも安心感を得たくて授乳を求めることが多いです。
 

生後11ヶ月

生後11ヶ月の赤ちゃんの栄養は主として離乳食から摂り、授乳は補助的なものとなります。卒乳も気になる時期ですが、この頃はまだお母さんと繋がっていることで精神的な安定を得られる手段でもあるので、欲しがる時は飲ませましょう。
食事前などは離乳食が進まなくなる原因になるので避けますが、具合の悪い時は水分補給にもなるので与えて問題はありません。

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