赤ちゃんが鼻をかゆそうにしていると、「もしかして花粉症?」と気になりますよね?
この記事を読むと、アレルギーの遺伝性や発症に影響を与える要素について理解できます。さらに、予防策や対処法についても詳しくご紹介します。
赤ちゃんの花粉症「もしかして?」と思ったら
自分や家族がアレルギー体質という人は、赤ちゃんにも遺伝しているのではないかと不安になりますよね。残念ながらその可能性は低いとはいえませんが予防できることはたくさんあります。
また、アレルギーは遺伝する可能性があると言われていますが、それは必ずしも全ての場合に当てはまるわけではありません。赤ちゃんのアレルギーの発症は、遺伝だけでなく、環境要素や生活習慣も影響を与えます。
気管支ぜんそくやアトピーにつなげないためにも、しっかり予防して赤ちゃんを守りましょう。
赤ちゃんの予防はママにしかできないことですね。
花粉症になるメカニズム
花粉が体内に入ると、花粉を退治しようとしてIgE抗体という物質が作られます。
そして、花粉が入るたびにIgE抗体は増え続けて一定の量を超えてしまうと、ついに花粉症が発症します。
同じくらい花粉が入っても花粉症になる人とならない人とがいるのは遺伝によるもので、生まれつきアレルギーを抑制できるかできないかという違いがあるからです。
どのくらい入ると花粉症になるの?
どのくらい体内に花粉症が入ると発症するのかは個人差がありますが、一般的に1シーズン花粉の時期を過ごしても発症はしないといわれています。
でも、お母さんのお腹の中ですでに花粉を浴びているなんていうこともあるので油断は禁物です。
また、3か月未満の内に花粉が侵入すると特に花粉症になりやすいともいわれています。
つまり、生まれてから3か月以内にどれだけ花粉との接触を避けられるかが勝負ということになりますね。
この時期が花粉症の時期と重なる場合は要注意です。
赤ちゃんの花粉症の予防法は?
予防法は、前述したようにとにかくIgE抗体を作らないようにする他ありません。
予防法①
まずは、花粉に接触しないようにするのが一番です。
花粉が最も飛散しやすいのは、晴れた日の午後だといわれています。
また、風が強ければ花粉は花からどんどん飛散していきます。
このような日には、散歩や外遊びをするのは極力させるようにしましょうね。
テレビやネットで花粉情報を入手できるので、お出かけ前にチェックするのも良い方法です。
自宅に戻ったら、玄関先で帽子や衣類についた花粉を払ってから中に入り、手洗いとうがいは欠かさずに行うことも大切です。
できれば、外出着はすぐに洗濯するのが一番です。
予防法②
自宅では空気清浄機を付けましょう。
空気清浄機で花粉を吸いこませ、部屋の掃除もこまめに行いましょう。
その際には、掃除機は吸った排気をそのまま吐き出す排気式ではなく、排気循環式を使う必要があります。
また、窓からも花粉は大量に入り込むので、むやみに開けることは避けます。
花粉症の疑いが出たら
サラサラした鼻水が止まらない、くしゃみが止まらない、涙目になるというのが花粉症の症状です。
不安や疑問を抱えたら、信頼できる医療専門家に相談することもおすすめです。耳鼻科、小児科、アレルギー科などで診てもらいましょう。
最近では、幼児用に開発された痛くない血液検査キットもあるので、赤ちゃんに負担なく検査を受けられます。
治療には、飲み薬や目薬、点鼻薬などが用いられます。