へその緒の保管方法と保管しておく理由

へその緒は、妊娠中は赤ちゃんとママをつなぎ、成長のための酸素や栄養を届けてくれる貴重な存在でした。そのため、親子のつながりを象徴し出産後も特別な思い出として残ります。

そんなへその緒の保管方法と保管しておく理由をまとめてみました。
この記事を読むと、へその緒が取れた後にどのようにして保管したらいいのかと、日本ならではの大切に保管しておく理由もわかりますよ。

目次

へその緒の保管方法

赤ちゃんのおへそから取れたばかりのへその緒は、まだ水分を含んでいます。なので、十分に乾燥させることが必要です。
乾燥させる時には、清潔なガーゼなどで包んで、湿気の少ない場所に置きましょう。

へその緒が完全に乾燥したら、引き続きガーゼなどで包んだまま、専用の保管ケースに入れて保管します。
へその緒の保管に使うケースですが、桐箱の中にへその緒と乾燥剤と一緒に入れるのが一般的です。あなたのへその緒も桐箱で保管されていませんか?
最近は名入れができたりもするかわいい桐箱が販売されていますよ^^

もしまだ、赤ちゃんのへその緒が取れていないママさんは、こちらの記事も参考に読んでみてくださいね。

【参考記事】
赤ちゃんのへその緒はいつ取れる?

へその緒を保管しておくのは何故?

実は、へその緒を保管しておくという風習は、日本以外ではそんなにないみたいです。

ママと赤ちゃんの絆であるへその緒。
その昔、へその緒は、意味があって保管されていました。
煎じ薬の役割だったり、お守りだったり。そのうちのいくつかをご紹介していきますね。

これを保管するのに意味が分かると思います^^

重病になったら煎じて飲ませる

昔言われていたことでは、子供が重病などになった際に、へその緒を煎じたものを飲ませると回復するということがあるそうですよ。
大切に保管しておけば、戦地に行った息子が無事に帰ってくるという願いを込めるものでもあったそうです。
親子の繋がりを大事にするという証のようなものだったのでしょうね。

自分が火葬される時に棺に一緒に

子供のへその緒は、保管しておいて自分が火葬される時に棺に一緒に入れてもらうと聞いたことがあります。
あの世にへその緒を持っていけば、現世での良くない行いを許してもらうことができるのだとか。
相当深い罪であれば、それも無理でしょうけど、子を産むことは、小さな罪を帳消しにしてしまうくらい素晴らしいことなのだということなんだそうです。
男の人にはそれがないってことですね。
古い時代に、女性のことを
おなご
と呼んでいるのを時代劇でも聞きますけど、
これを漢字で書けば
女子
となるわけで、
女性と子供は、とても強い結びつきだという意味で読んでいたようです。
実は、私も息子に棺桶に入れてもらうよう頼んであります。

母と子の絆を大事にする意味で

へその緒を保管しておくのは、母と子の絆を大事にする意味があるそうです。ある種、神秘的なものとして捉えられていたようで、お守りのような存在として扱われていたようですね。
あまり短くカットすると、気が短い子に育つとかトイレが近くなるとかいろんな話が、それぞれの地域に残っているようです。

有名な「日本書紀」にも、へその緒についての記載が残っているらしいです。
日本以外で、へその緒を保管する風習があるのは、フィリピン、ラオス、インドネシアなど、東南アジアの国がメインのようです。
いずれも、日本と同じようにお守りにしたり、子の成長の祈るものとして使われるのだそうです。

まとめ:へその緒の保管方法と保管しておく理由

母と子の絆であり、お守りにもなるへその緒。
わが子のために保管しておいてあげて、成人するときに渡してあげるのも素敵かもしれません。

ぜひ、赤ちゃんのへその緒を保管してあげてくださいね。

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